腰痛持ちには辛くも素敵な筆甫日和
こんばんは
よしだけいしゅん@仙台市若林区復興応援隊です
さて、昨日は休日を利用して、いつもお世話になっている
みやぎ連携復興センターのスタッフであるTさん、Nさんと3人で
宮城県伊具郡丸森町筆甫地区で開催された
「
本物のへそ大根づくり体験」(筆甫地区振興連絡協議会 主催)に参加してきました
私たちと同じ復興支援員という立場で筆甫の復興に日々奮闘されている友人が
このイベントの運営に深く関わっているということで
仙台以外の地区で活動する復興支援員の活躍ぶりを見るいい機会となりました
…
筆甫地区は福島県との県境に位置する
美しい里山の広がる、自然豊かな集落です
しかし現在では、東日本大震災に端を発した原発問題の影響による
風評被害に苦しむ地域でもあります
そんな中、開催されたこのイベントは
筆甫の再興に向けた取組みのひとつでもあるようです
3回連続イベントの第2回目の今回は
「美味しいへそ大根は、美味しい大根から!」
ということで、第1回目に種まきをした大根の収穫をしました
そもそも「へそ大根」とは…?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B8%E3%81%9D%E5%A4%A7%E6%A0%B9
※詳しい解説を掲載しているページを探しています
とりあえずのWikipediaご勘弁下さい…
大根掘りのコツを教わりながら、さっそく抜いていきます
力自慢の若者たちの腰を容赦なくいじめてくる立派に育った大根たち
抜いた大根は数本ずつまとめて置いて
その場で大根の葉っぱを根元から切り落とします
この日抜いた大根は、なんと2000本弱にも達し
軽トラックの荷台をいっぱいに積んでも、2度3度では運びきれません
水ではなく、お湯を使って泥を落としていきます
お湯のほうが落ちが良いのだとか
白くてすべすべの綺麗な大根です
次回のへそ大根づくり体験まで、1ヶ月弱ほど寝かせます
生涯で口にする大根以上の量はあるでしょうか?
とにかく圧巻です
お昼ごはんは、地域の方、参加者の方と談笑しながら一緒に食べます
地域の主婦「美味しいご飯をつくるひっぽシスターズ」の皆さんが
豚汁、ふろふき大根、おにぎり、漬物を作ってくださいました
食材のほとんどは筆甫で育てたものを使っているのだそうです
ふろふき大根はゆず風味の田楽味噌で頂きます
大根は柔らかく甘みも豊かで、とても美味しかったです
Nさん、Tさんも満足の表情
すべてのプログラムが終了した後
おみやげとして、この日に収穫した大根と筆甫で収穫されたお米を頂きました
大根も米も、事前に放射能測定をされていました
どちらも「未検出」であり、安心して食べることができるものとして
しっかりご説明頂きました
…
私自身の話をすると、震災後は目に見えない放射能に恐怖し
線量の高い地域の野菜を買うことに少なからず躊躇していました
しかし、こうして生産者を始めとする筆甫に暮らす方々と触れ合い
そして「安全である」ことを証明してもらって
ガチガチに怖がっていた意識の中に、少し変化のようなものを感じています
実際に食べて「美味しい」と感じた事に嘘偽りはなく
また食べたい、また筆甫に来たい、と思えたことも事実です
ただただよくわからない、無知から来る恐怖によって拒絶するのではなく
何が問題で、何が大丈夫で、どのように対処すべきか、など
必要があれば勉強して、これまでの2年9ヶ月の間に、誤った認識がなかったか
振り返る時が来ているのだな、と感じさせられた今回の体験イベントでした
…
◎関連リンク
丸森町筆甫地区Facebook
https://www.facebook.com/marumori.hippo
ひっぽ村最前線
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丸森町 筆甫地区 復興支援員ブログ
http://fukkouhippo.blog.fc2.com/
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